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宇宙船地球号

 皆さん、こんにちは。そしてご機嫌よう!!

 秋も深まってきてやや肌寒いほどになってきました。暑い暑いとぼやいていたのが昨日今日のような時間の経過ですね。この紙面をご覧になって会長は又変なことを書き出したとお思いの方がいっぱいいらっしゃる事でしょう。皆さんのその様なお顔が偲ばれます。

 綺麗に晴れ上がった秋の夜空を見上げてご覧なさい。何が目に映りますか。キラキラ輝く星。大きな満月。空高くに飛んでいるジャンボジェット。あなたの目線の先には果てしなく広がる宇宙があります。そんな宇宙と私たちには分かちがたい結びつきがあります。我々は今、岩で出来た惑星の上にいます。全ての生き物も、世界中のあちこちで暮らす人も、もちろん私たちも、海も山も谷も道端の石ころさえも真っ暗な宇宙空間に浮かぶ岩の塊に乗っているのです。この岩の大地を私たちは「地球」と言っているのです。地球は138億年という宇宙の生い立ちの中で生まれた40億年の時を超えて命をつないできました。私たちの年齢は太陽のまわりを旅した回数ですね。80歳の私は80回。51歳の社長は51回。皆さんは何回まわりましたか。

 地球は「宇宙船地球号」といわれることがあります。海洋に浮かぶ客船は外との行き来が出来ないから、乗組員たちは水や食糧などの資源を上手にやりくりしながら海を渡ります。私たちは限られた資源を持つ地球に乗って宇宙空間を旅していますから、まさに同じ状態といえるでしょう。

 小学校や中学校で教わったことの復習を致しましょう。地球は我々を乗せて1日一回転のペースでコマのように回りながら(自転)、太陽の周りを1年かけて回っています(公転)。自転と公転、思い出したでしょう。では自転のスピードはどのくらいでしょう。赤道あたりで時速1700Km、公転は時速10万Kmにもなっています。皆さんが毎日運転している車は時速50~60Kmくらいでしょう。自転の速度はその30倍、公転に至っては2000倍の猛スピードですね。

 地球は宇宙空間を自然の法則に従って、46億年間、このような猛スピードで航行してきました。私たちはこのひた走る惑星に乗って宇宙空間を移動していることになります。 寝ても覚めても、楽しい時も苦しい時も、生きている限りは地球号に乗って全速力で広大な宇宙空間を走り続けるのです。ちっぽけな存在の我々ですね。この様な見方で日常を捉えるとあまり細かなことに心を煩わせるのは勿体無い。たまには夜空を見上げて心静かに我が身を振りかえってみましょう。会長の想いでした。